2023年10月6日
教区の皆様
カトリック大阪大司教区
事務局長 崔周永
♰ 主の平和
来る10月9日大阪高松大司教区の設立式が行われます。それに先立って、日本のカトリック教会を管轄するバチカン福音宣教省から、大阪高松大司教区の皆様に向けてのメッセージが届きましたので、お送りいたします。
信者の皆様に向けてのメッセージであり、大阪高松大司教の日本語以外を母語とする方々とも共有していただきたく、日本語訳以外に、原文の英語と、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語の訳も送付いたします。
ぜひ皆様にお知らせいただき、これからの大阪高松大司教区が神様の望み通りに歩んでいけるよう、お祈りをお願いいたします。
以上
福音宣教省
福音宣教省初期宣教部門副長官から大阪高松大司教区の神の民へのメッセージ
大阪高松大司教区の兄弟姉妹の皆様
新設される大阪高松大司教区の大司教にトマス・アクィナス前田万葉枢機卿が就任されるという重要な機会に際し、皆様お一人おひとりが私の祈りの中におられることをお約束したいと思います。私の願いは、大阪大司教区と高松教区が一つになることが、魂の救いのために豊かな霊的恩恵をもたらし、力を合わせることによって力強い相乗効果を生み出すことです。
大阪大司教区の教会と高松教区の教会は、司牧活動や人的交流など、さまざまな面で長年にわたって協力してきたことは事実ですが、両者の間に相違点があることも当然です。しかし、その違いは、多様な豊かさをもって、新しく設立された私たちの教会の活力を高めることになると信じています。
この一致への旅路において、私は、新大司教区の保護者であるロザリオの聖母を、皆さんの模範として提案します。彼女は謙虚に大天使ガブリエルの言葉に耳を傾け、自分の人生に対する神の神聖な計画を受け入れました。彼女は揺るぎない信仰をもって、御子の十字架刑を忍耐強く耐え忍びました。聖霊降臨のとき、彼女は使徒たちとともに祈り、彼らとともに聖霊を受けました。このように、彼女の生涯は、主の真の弟子となるための3つの重要な鍵を私たちに与えてくれています。耳を傾けること、試練に耐えること、真摯に祈ることです。これらはまた、真にシノドス的な教会を構成する不可欠な要素でもあります。
私たちが互いに敬意を持って耳を傾けるとき、キリストの神秘体の中で、各メンバーに与えられた聖霊の声を聞くことができます。私たちが信仰をもって予期せぬ試練に立ち向かうとき、神は約束された復活の栄光に向けて私たちを準備してくださるのです。さらに、真剣に祈るとき、私たちは聖霊からの賜物によって力を与えられます。聖母に倣い、聖なるロザリオを熱心に祈るなら、地上の巡礼の旅は揺るぎなく天国へと導かれることでしょう。
最後に、私は、聖母マリアがつねにあなたがたをその保護のもとにお守りくださり、日本の聖なる殉教者たちがあなたがたのために執り成してくださるよう願います。皆様の一人ひとりの上に神様の特別な祝福が与えられるよう、真心から祈ります。
キリストのうちに
+ルイス・アントニオ・G・タグレ枢機卿
2023年9月7日、バチカンにて
+フォルトゥナトゥス・ヌワチュクウ大司教
次官